症例

精巣腫瘍

概要

精巣に発生する腫瘍のことで中齢~高齢で未去勢のオス犬に多く見られ、
左右の陰のうに精巣がある場合、左右で大きさの違いでわかることがある。
また、潜在精巣(停留精巣)の場合、正常位置の精巣と比べ腫瘍になる可能性が高いといわれている。

症状

精巣の腫大、硬化
性ホルモンの異常分泌により、脱毛、皮膚の色素沈着、乳房の腫脹(雌性化)、
骨髄の造血機能抑制による貧血

治療

一般的に外科的治療となり、精巣摘出術を実施。
転移が認められる例では、抗がん剤治療や放射線治療を併せて行う。

当院での治療例

ペテモどうぶつ医療センター名古屋腫瘍科症例


診断名 胚細胞性索間質混合腫瘍
症例 トイプードル、12歳、未去勢雌
主訴 停留精巣が大きくなってきた
右鼠径部に腫大した精巣を認めた
治療

手術によって精巣腫瘍と正常である左精巣を切除

通常診察
052-509-5020